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結婚したいのに結婚できない人が増える理由|婚活を長引かせる「条件」の落とし穴

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結婚したいのに結婚できない人が増える理由|婚活を長引かせる「条件」の落とし穴

日本では未婚化・晩婚化が進んでいます。

「今の若い人は結婚したくないからでしょう?」

そう思われがちですが、実はそれだけではありません。

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、18〜34歳の未婚者のうち、

男性81.4%
女性84.3%

「いずれ結婚するつもり」と回答しています。

つまり、独身男女のおよそ8割は、結婚そのものを否定しているわけではないのです。

それなのに、なぜ結婚する人は減っているのでしょうか。

婚活の現場にいると、その理由のひとつが見えてきます。

それは、

「結婚したい」という気持ちはあるのに、結婚相手に求める条件が増えすぎていること。

です。

●女性が男性に求める条件

結婚相手を探すとき、女性は男性の

・年収、経済力
・職業
・学歴
・生活力
・安定性

などを気にする傾向があります。

実際、公的調査でも、女性の91%以上が男性の「収入などの経済力」を「重視する・考慮する」と回答しています。

学歴についても、約半数の女性が「重視する・考慮する」と回答しています。

もちろん女性が結婚生活の安定を考えて、男性の経済力を見ること自体は悪いことではありません。

ただし問題なのは、

「年収600万円以上」
「できれば800万円以上」
「大卒以上」
「身長も欲しい」
「清潔感がある」
「コミュニケーション能力も高い」
「同年代まで」
「初婚」
「転勤なし」
「親との同居なし」

と、条件がひとつ、またひとつと増えていくことです。

条件をひとつ加えるたびに、当然ながら対象となる男性は減っていきます。

●女性の高学歴・高収入化で起きていること

今は女性も大学を卒業し、仕事を持ち、自分でしっかり収入を得る時代です。

これは素晴らしいことです。

ただ、婚活では少し難しい現象も起こります。

自分の学歴や年収、社会的な立場が上がるほど、

「自分と同等か、それ以上の男性がいい」

と考える女性が増えます。

自分が年収600万円なら600万円以上。
自分が大卒なら相手も大卒以上。
自分が仕事を頑張ってきたなら、相手にも同じくらいの社会性を求める。

気持ちはよく分かります。

でも、「自分より条件の良い男性」に限定すれば、対象になる男性の人数は当然少なくなります。

さらに、その男性たちにもまた「選ぶ条件」があります。

■男性側にも条件がある

男性も誰でもいいわけではありません。

婚活では男性も、

・若さ
・容姿
・自分が魅力を感じること
・穏やかな性格
・家庭的であること
・仕事を続けてくれること

など、さまざまな条件を持っています。

公的調査でも、男性の約8割が女性の「容姿」を「重視する・考慮する」と回答しています。

そして実際の婚活では、経済的に余裕のある男性ほど、

「せっかくなら若い女性がいい」

と希望するケースも珍しくありません。

女性側は「高収入の男性」を求め、
男性側は「若くて綺麗な女性」を求める。

双方が人気の集中する層だけを希望すれば、当然そこには大きな競争が生まれます。

●婚活期間が長くなるほど理想が上がってしまう人もいる

婚活は不思議なもので、たくさんの人に会えば必ず条件が緩くなるとは限りません。

むしろ逆になる人がいます。

最初は、

「優しくて普通に働いている人なら」

と言っていたのに、

何十人、何百人とプロフィールを見るうちに、

「この前会った人は年収が高かった」
「前の人のほうが顔はタイプだった」
「もっと条件のいい人がいるかもしれない」

と比較するようになる。

すると、

「もっと他にいるはず」

という気持ちが生まれます。

これが婚活を長期化させる大きな原因のひとつです。

■一人会うたびに条件を追加していませんか?

最初は5個だった条件が、婚活を続けるうちに10個、15個と増えていく。

これは非常に危険です。

例えば、

年齢
年収
学歴
身長
居住地
職業
見た目
家族構成
趣味
休日
結婚歴
子どもの希望

これらすべてを自分の希望通りにしようとすれば、該当する人はどんどん減っていきます。

そして忘れてはいけないのは、

条件をクリアした相手から、自分も選ばれなければ結婚にはならない

ということです。

婚活は「検索」ではありません。

お互いに選び、選ばれる活動です。

●結婚相談所には10年以上婚活を続けている人もいます

これは決して大げさな話ではありません。

結婚相談所の世界には、何年も、場合によっては10年以上婚活を続けている人もいます。

そういう方の中には、

「絶対に妥協したくありません」

と言い続けている人もいます。

もちろん人生を共にする相手ですから、誰でもいいわけではありません。

無理に好きでもない人と結婚する必要もありません。

でも、

「譲れないもの」と「ただの理想条件」は分けて考える必要があります。

ここを分けられないまま婚活を続けると、時間だけが過ぎてしまいます。

■結婚していく人は途中で「見方」を変える

成婚していく方を見ていると、最初から理想が低かったわけではありません。

婚活をしながら学んでいくのです。

「年収800万円以上と思っていたけれど、一緒に働いて家庭を作れる人なら500万円でもいい」

「身長を気にしていたけれど、話していて安心できることのほうが大切だった」

「同年代しか考えていなかったけれど、少し年上まで会ってみよう」

「プロフィールではタイプではなかったけれど、会ってみたらすごく居心地がよかった」

そんなふうに、条件を変えるというより、結婚相手を見る視点が変わっていきます。

これがとても大切です。

●条件を下げるのではなく「結婚生活に必要な条件」を考える

私は、

「理想を全部捨てなさい」

と言っているわけではありません。

むしろ逆です。

本当に大切な条件は、きちんと持っていていいと思っています。

でも、その条件は、

年収でしょうか。
学歴でしょうか。
身長でしょうか。
年齢でしょうか。

それとも、

話し合いができる。
嘘をつかない。
困ったときに逃げない。
お金についてきちんと話せる。
お互いの仕事を尊重できる。
家事や育児を一緒に考えられる。
一緒にいると安心できる。

こちらでしょうか。

ちなみに公的調査でも、男女とも結婚相手の条件として非常に重視しているのは「人がら」です。

女性の88.2%、男性の77.0%が「人がらを重視する」と回答しています。

さらに女性では70.2%が「家事・育児に対する能力や姿勢」を重視しています。

結局、結婚生活が始まってから重要になるのは、プロフィールの数字ではないのです。

■「もっといい人」を探し続ける婚活から卒業する

婚活では、次から次へと新しいプロフィールを見ることができます。

だからこそ、

「もっといい人がいるかもしれない」

と思いやすい。

でも「もっといい人」の検索を続けていたら終わりはありません。

年収1000万円なら1500万円。
身長175cmなら180cm。
35歳なら32歳。
普通に可愛いなら、もっと美人。

上を見ればいくらでもいます。

けれど結婚は、条件表の最高得点者を探すゲームではありません。

「この人となら現実の生活を一緒に作っていける」

そう思える人を見つけることです。

●結婚したいなら、早く気づいた人が強い

結婚していく人たちは、婚活の途中で気づきます。

「自分は条件ばかり見ていたかもしれない」

「本当に必要なのはここじゃなかった」

「この条件はなくても幸せになれる」

そして、条件を整理し、相手を見る角度を変えていきます。

これは妥協ではありません。

自分にとって本当に必要な結婚相手が分かってきたということです。

結婚したいのに何年も婚活が終わらない。

お見合いはできるのに交際が続かない。

いい人はいるけれど「もっといい人がいる気がする」。

もしそんな状態になっているなら、一度、自分の条件を全部並べてみてください。

そして、一つひとつについて自分に聞いてみてください。

「これは本当に、私が幸せな結婚生活を送るために必要な条件?」

婚活で必要なのは、理想を捨てることではありません。

理想の中から、本当に必要なものを見極めることです。

そこに早く気づけた人ほど、婚活は大きく動き始めます。

※参考:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2021年)」