「普通の人でいい」が、実は一番むずかしい理由
婚活でよく聞く言葉があります。
「普通の人でいいんです」「高望みはしていません」「特別すごい人じゃなくていいんです」
とても控えめな希望に聞こえます。
でも、仲人としてお話を聞いていると、その普通の中身が、
実はかなり盛りだくさんなことがあるんです。
例えば、
・年齢は近い方がいい。・見た目は清潔感があって、できれば好み。・年収は安定していてほしい。・会話は自然に続いてほしい。・優しくて、気遣いができて、リードもしてほしい。・実家との距離感もほどよくて、家事にも協力的で、価値観も合う人。など
こうして並べてみると、それはもう普通ではなく、なかなかの優良物件です。
もちろん、
理想を持つことが悪いわけではありません。結婚相手を探しているのだから、
誰でもいいわけがありません。
「こういう人がいい」「こういう関係を築きたい」「安心できる人と一緒にいたい」
そう思うことは、とても自然なこと。
ただ、婚活で大切なのは、自分が相手に何を求めているかだけではありません。
自分は相手に何を渡せるのか。ここを見ることも、とても大切です。
優しい人がいいと思うなら、自分も相手に優しさを向けられているか。
会話が楽しい人がいいと思うなら、自分も会話を育てようとしているか。
リードしてくれる人がいいと思うなら、自分は相手に任せっぱなしになっていないか。
安定した人がいいと思うなら、自分の感情や不安を相手に丸投げしていないか。
ここを見ないまま、相手にだけ完成品を求めてしまうと、婚活は苦しくなります。
「いい人がいない」「好きになれる人がいない」「普通の人でいいのに出会えない」
そう感じるとき、本当に出会いがない場合もあります。
でも、もしかすると、自分が求めているものと、今の自分がつくれる関係に、少し差があるのかもしれません。
これは、自分を責める話ではありません。
年齢や容姿や条件で自分を下げる必要はありません。
でも、自分の現在地を見ないまま進むと、婚活はどんどん現実から離れていきます。
結婚は、夢だけでは続きません。でも、現実だけでも味気ない。
だからこそ、夢を見るなら、足場も見ることが大切です。
今の自分は、どんな人と合いやすいのか。どんな関係なら無理なく育てていけるのか。自分は相手に何を求めていて、何を渡せるのか。
ここを客観的に見られる人は、婚活が変わっていきます。
条件だけで相手を見るのではなく、「この人となら、どんな関係をつくれるだろう」という見方ができるようになるからです。
婚活は、相手を選ぶ場所であると同時に、相手からも選ばれる場所です。
自分が「この人がいい」と思う相手にも、当然、その人の希望や感覚があります。
自分だけが選ぶ側に立っていると、どうしても婚活はうまくいきにくくなります。
「私は何を求めているのか」
だけではなく、
「私はどんな関係をつくれる人なのか」
ここを見られるようになると、ないものねだりの婚活から少し抜け出せます。
「普通の人でいい」と思うなら、まずはその普通の中身を一度見直してみること。
それは妥協ではありません。自分を下げることでもありません。
現実を見て、自分に合う幸せを選び直すことです。
婚活は、ないものねだりをする場所ではなく、自分の現在地を知り、これからどんな関係をつくっていくかを考える場所。
そこに気づけたとき、出会いの見え方は少し変わっていくのだと思います。
「普通の人でいい」と思っているのに、なかなか出会いが進まない。そんなときは、相手の条件だけでなく、自分がどんな関係をつくろうとしているのかを見直してみるタイミングかもしれません。
婚活の迷いやつまずきは、あなたに魅力がないからではなく、見ている場所が少しずれているだけかもしれません。
一人で考えていると、どうしても自分の見方の癖には気づきにくいものです。婚活の振り返りや、これからの進め方を一緒に整理したい方は、対話セッションでお話を伺っています。
Enppy./尊重婚
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