「若い頃は、もっと簡単に人を好きになれたのに」
婚活を始めてから、そんなふうに感じたことはありませんか?
20代の頃は、恋愛とは何か、愛とは何かなんて深く考えなくても、気づいたら誰かを好きになっていた。
会いたい。
もっと話したい。
一緒にいたい。
それだけで恋愛は始まりました。
ところが30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、なかなか人を好きになれなくなることがあります。
でも、それは恋愛する力がなくなったからではありません。
大人になるほど、人を見る「解像度」が上がるからなのです。
◍大人になると「好き」になる前に相手を分析してしまう
人生経験を重ねると、人を見る目も変わります。
仕事に対する姿勢、金銭感覚、言葉遣い、家族との関係、人への接し方、価値観……。
若い頃なら気にならなかったことまで見えるようになります。
婚活となれば、さらに「この人と結婚生活を送れるだろうか」という視点も加わります。
すると、
「ちょっと価値観が違うかも」
「金銭感覚が合わないかな」
「この性格は結婚したら大変かもしれない」
と、恋愛感情が生まれる前に冷静な分析が始まります。
そして「この人は違う」と、自分でブレーキをかけてしまうのです。
◍人を見る解像度が上がるほど、欠点もよく見える
相手を冷静に見られることは、決して悪いことではありません。
むしろ結婚相手を選ぶうえでは大切な力です。
ただし、解像度を上げすぎると、今度は相手の欠点ばかりが見えてしまいます。
人は誰でも完璧ではありません。
細かく見れば、どんな人にも自分とは違う部分や気になるところがあります。
婚活で出会うたびに、
「ここがダメ」
「ここも違う」
「もっと合う人がいるかもしれない」
と減点していたら、いつまでたっても恋愛感情が育つところまでたどり着けません。
◍恋愛は「片目くらいつぶる」ことも必要
もちろん、何でも許せばいいという話ではありません。
嘘をつく、約束を守らない、お金に大きな問題があるなど、結婚生活に影響することはきちんと見極める必要があります。
でも、小さな欠点や自分との違いまで、すべて結婚相手としてのマイナス材料にする必要はないのではないでしょうか。
恋愛は、片目くらいつぶらないとできない。
相手の欠点が見えないから好きになるのではありません。
欠点も見えているけれど、
「まあ、そこはいいか」
と思える。
実はこの感覚は、長い結婚生活でもとても大切なものです。
◍婚活で大切なのは「正しい人」を探すことだけではない
婚活をしていると、どうしても「結婚相手として正しい人」を探そうとしてしまいます。
年収、仕事、学歴、家族構成、生活スタイル、趣味、価値観……。
もちろん条件を確認することも必要です。
でも結婚するのは、条件ではなく「人」です。
一緒にいると自然に笑える。
無言でも気まずくない。
なぜかまた会いたいと思う。
自分らしくいられる。
そんな感覚は、プロフィールの条件だけでは判断できません。
◍「好きになれるか」を急いで決めなくてもいい
お見合いや初回のデートで、
「まだ好きではないから、この人は違う」
と判断してしまう方もいます。
けれど、大人の恋愛は若い頃のように一瞬で始まるとは限りません。
何度か会ううちに安心感が生まれ、相手の良さが分かり、少しずつ気持ちが動いていくこともあります。
最初から「好きか、好きじゃないか」だけで判断するのではなく、
「もう一度会ってみたいか」
くらいから始めてみてもいいのです。
大人になったからこそ、人を見る解像度は上がっています。
だからこそ、ときにはその解像度を少しだけ下げてみる。
完璧な相手を探すのではなく、違いを許せる相手を探してみる。
婚活でなかなか人を好きになれないと感じたときこそ、覚えておいてほしいことがあります。
恋愛は、片目くらいつぶらないとできないのです。
