ここまでお話しすると、
「それなら、いい人であれば何度も会った方がいいのでしょうか」
と思われるかもしれません。
そうではありません。
何度か会っても、また会いたいと思えない。
一緒にいると無理をしてしまう。
どうしても受け入れられない部分がある。
大切にしたい価値観が合わない。
そんな時には、自分の気持ちを大切にしてよいのです。
婚活では、
「こんなにいい人を断ってしまっていいのかな」
と悩むことがあります。
でも、
「いい人」であることと、「自分に合う人」であることは別です。
お相手に悪いところがなくても、自分とは合わないことがあります。
誰かが悪いわけではありません。
だから、
「いい人だから好きにならなくては」
と自分に言い聞かせる必要もないのです。
「好きになれる人」から「一緒に幸せに暮らせる人」という視点へ
婚活が長くなってくると、
「私はどんな人なら好きになれるのだろう」
と考えることがあります。
そんな時こそ、少し問いを変えてみることがあります。
「私は、どんな人となら自分らしく幸せに暮らしていけるだろう?」
どんな家庭をつくりたいのか。
休日をどんなふうに過ごしたいのか。
夫婦でどんな会話をしたいのか。
困った時には、どんなふうに支え合いたいのか。
そこから考えてみると、それまでとは違う「結婚相手として大切にしたいこと」が見えてくることがあります。
私は、こうして今までの婚活や自分の気持ちを整理し、今の自分に合った婚活へ整えていくことを「婚活再設計」と考えています。
「好きになれない」という悩みも、そのお相手との交際を続けるかどうかだけの問題ではありません。
「私はどんな結婚をしたいのだろう」
と考え直す、大切なきっかけになることがあります。
一人で答えが出ない時は、気持ちを言葉にしてみる
「いい人だけど好きになれない」という悩みは、一人で考えていると堂々巡りになりやすいものです。
そんな時、私は会員さんに、
「どんなところが引っかかっていますか?」
「会っている時はどんな気持ちですか?」
「次に会うことが嫌なのですか。それとも、まだ分からないだけでしょうか?」
と伺うことがあります。
話していくうちに、
「好きではないと思っていたけれど、まだ分からないだけだった」
と気づくこともあります。
反対に、
「条件が良いから迷っていただけで、本当はずっと無理をしていた」
と気づくこともあります。
カウンセラーが「続けた方がいい」「お断りした方がいい」と答えを決めるのではありません。
まだ言葉になっていない自分の気持ちを整理して、自分自身が納得できる答えを見つける。
私は、それも結婚相談所の大切なサポートの一つだと思っています。
「いい人だけど好きになれない」
そんな時は、無理に好きになろうとする必要も、急いでご縁を終わらせる必要もありません。
自分が何を感じているのかを、一つずつ丁寧に見てみてください。
その先に、「好きになれる人を探す婚活」だけではない、自分らしい結婚につながる婚活が見えてくることがあります。
グレイスマリッジ広尾
婚活カウンセラー 小西明美