「プロポーズを受けました。」
その一文をいただいた瞬間、私は静かに深呼吸をします。
なぜなら、その言葉の裏には
もう一つの物語があることを知っているからです。
先日、ある女性会員様からご報告がありました。
お相手からの真剣なプロポーズ。
彼女も、その想いを受け止めました。
けれど、続く言葉はこうでした。
「父の了承が、まだ得られていません。」
大人の結婚でも、家族は“他人”ではない
50代、60代の再婚や晩婚。
法律上は、自分の意思だけで決められます。
誰の許可も必要ありません。
それでも多くの方が、こうおっしゃいます。
「家族に祝福されたい」
「親に安心してほしい」
大人になっても、
親の存在は人生のどこかにあります。
恋愛は二人のもの。
しかし、結婚は“家族”のものでもある。
ここに、本当の覚悟が試されます。
男性はプロポーズで覚悟を決める
男性が指輪を差し出すとき。
それは、人生を共にする決意です。
経済的責任。
生活の共有。
未来の設計。
男性にとってプロポーズは、
大きな決断です。
しかし――
実はその先に、もう一つの覚悟があります。
女性は、家族を越えて覚悟を決める
女性は、プロポーズを受けたその後に
感情の整理が始まります。
親。
子ども。
兄弟姉妹。
親族。
「どう思うだろう」
「受け入れてくれるだろうか」
特に再婚や晩婚の場合、
子どもの気持ちや、親の健康状態など、
配慮すべきことが増えます。
若い頃の結婚とは違う。
勢いではなく、熟考の上での決断。
それが、大人の結婚 です。
覚悟とは、“説明できる選択”であること
私は会員様にこうお伝えします。
「家族に説明できる選択であれば大丈夫です」
祝福されるかどうかは、
時にコントロールできません。
しかし、
・なぜこの人なのか
・なぜ今なのか
・なぜ共に歩みたいのか
それを自分の言葉で説明できるなら、
それは覚悟です。
本当の結婚は、静かで強い
ドラマのような派手さはありません。
豪華なサプライズもいらない。
大切なのは、
・親に紹介できる人か
・最後まで支えたいと思える人か
・老後を笑って語り合える人か
これを真剣に考えられる年齢こそ、
最も成熟した結婚ができる時期です。
50代・60代の結婚は「妥協」ではない
よく聞く言葉があります。
「この年齢だから、妥協しないと」
違います。
人生の後半は、
妥協ではなく“選択”です。
若い頃は勢い。
中年期は責任。
成熟期は理解。
50代・60代の結婚は、
最も理解に満ちた結婚です。
家族の承諾が得られないとき
正直に申し上げます。
すぐに祝福されないこともあります。
特に親世代は、
・再婚への不安
・財産の心配
・世間体
様々な思いを抱きます。
しかし時間は、感情を整えてくれます。
誠実に向き合い続ければ、
多くの場合、理解は生まれます。
焦らなくていい。
でも、止まらなくていい。
「今さら」という言葉の正体
「年齢が…」
「今さら…」
そう言う方ほど、実は一番誠実です。
軽く決められないからこそ、
本物の結婚ができる。
覚悟とは、
怖さを知っていても進むこと。
プロポーズはゴールではない
婚活をしていると、
プロポーズがゴールのように思われます。
しかし本当は違います。
プロポーズはスタートです。
そこから
・家族との対話
・生活の具体化
・価値観のすり合わせ
が始まります。
それを一つ一つ乗り越えたとき、
結婚は“形”から“本物”へ変わります。
覚悟のある結婚は、長く続く
勢いで決めた結婚は、
勢いで揺らぎます。
しかし、
考え抜いて選んだ結婚は、
静かに強い。
50代・60代の結婚は、
穏やかで、温かく、そして深い。
祝福されるまでの時間
祝福される結婚には、
時間が必要なこともあります。
それは遠回りではありません。
それは、
本物になるための時間です。
最後に
プロポーズの先にあるのは、
指輪ではなく、覚悟。
若い頃のときめきも素敵ですが、
人生後半の結婚は、
静かな決意に満ちています。
もし今、
「誰かと穏やかに歩みたい」
そう思われたなら、
それは人生が
次の章へ進もうとしている証です。
焦らなくていい。
でも止まらなくていい。
丸の内で、
その覚悟に寄り添います。
