こんにちは。
ななほし結婚相談所、代表カウンセラーの柳原です。
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婚活相談で、本当によく聞く言葉があります。
「妥協はしたくないんです」
「せっかく結婚するなら、完璧な相手がいいですよね?」
その気持ち、よく分かります。
でも、令和の婚活ではこの考え方が
一番、結婚を遠ざけてしまう ことが多いんです。
今日は、なぜ“完璧な相手”を探すほど結婚が遠のくのか。
今の時代特有の“婚活の逆説” をお話しします。
■ 逆説①:条件を上げるほど「判断疲れ」が起きる
選択肢が多いほど、人は幸せになれる。
――そう思われがちですが、心理学では逆です。
条件が増えるほど、
・決めきれない
・常に比較してしまう
・「もっといい人がいるかも」と思う
という 判断疲れ(デシジョン・ファティーグ) が起きます。
令和婚活は、
情報も選択肢も多すぎる時代。
“完璧”を目指すほど、脳は疲弊し、決断できなくなります。
■ 逆説②:「完成品」を求めると、関係が育たなくなる
完璧な相手を探す人は、無意識に
「最初から合っていてほしい」
「修正や調整はいらない関係がいい」
と期待してしまいがちです。
でも、結婚は
完成品を選ぶものではなく、関係を育てるもの。
最初から100点の人はいません。
あるのは
・話し合えるか
・歩み寄れるか
・成長を一緒に楽しめるか
ここを見逃すと、“伸びる関係”を自分から切ってしまいます。
■ 逆説③:完璧主義は「不安」を強める
意外に思われるかもしれませんが、
完璧を求める人ほど、実は強い不安を抱えています。
・失敗したくない
・選択を間違えたくない
・後悔したくない
その結果、
相手を見る目が減点方式 になりやすく、
小さな欠点が許せなくなります。
婚活で疲れていく人の多くは、
相手ではなく 自分の基準に振り回されている のです。
■ 逆説④:スペックが揃っても「安心感」は揃わない
年齢・年収・学歴・見た目・価値観…。
条件が整っていても、
一緒にいて安心できるとは限りません。
結婚生活で本当に効いてくるのは、
・疲れた日に無理しなくていい
・沈黙が苦じゃない
・失敗を責め合わない
こうした 安心の積み重ね。
完璧な条件より、
「雑な自分でいられる相手」
この視点に切り替えられる人ほど、結婚は近づきます。
■ 逆説⑤:令和婚活は「80点で決めた人」から進む
実際の婚活現場で多い成婚パターンは、
「この人、全部完璧ではないけど…」
「一緒にいてラクだな」
と感じた相手と進んだケースです。
反対に、
95点・99点を探し続ける人ほど、
タイミングを逃しやすい。
令和婚活は、
“80点で動ける人”が最も強い時代 です。
■ 柳原の意見
私は成婚者を見ていて、
「完璧な相手を見つけた人」は、ほとんどいないと感じます。
みなさん共通しているのは、
・一緒にいて気を遣いすぎない
・話し合える
・多少の違いを許せる
・完璧じゃない自分を受け入れてくれる
こうした相手を選んだ、という点です。
完璧を目指す婚活は、
理屈としては正しく見えて、
感情と生活には合いません。
結婚は“選択の正しさ”より、
“続けやすさ”で決まります。
■ 最後に
もし今、
「いい人がいない」
「誰かピンと来ない」
「決めきれない」
そう感じているなら、
相手ではなく 条件の見方 を少し見直してみてください。
完璧な人はいません。
でも、あなたと一緒に不完全さを楽しめる人はいます。
その見つけ方が分からなくなったら、
一人で抱えず、気軽に相談してください。
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