“家族をつなぐ”という仕事が私の原点です
私が生まれたのは、今から63年前の夏の暑い日でした。
この季節になると、毎年思い出すのは、私を産み育ててくれた母のことです。
両親、祖父母、姉、兄——大家族の末っ子として、私はたくさんの人に守られ、愛されて育ちました。
小さい頃は、家の中はいつも賑やかで、家族の笑い声が絶えなかったことを覚えています。
その中心には、いつも母の存在がありました。
料理を作り、洗濯をし、兄弟のケンカを仲裁し、祖父母を気遣いながらも、どんなときも母は穏やかで、私にとっての“安心そのもの”でした。