結婚を決めるのは、条件でも、恋愛感情の強さでもない。最後に背中を押すのは、「この人となら、どんな人生も一緒に歩んでいける」という気持ちなのかもしれません。
「好きになれる人が、なかなかいないんです」
「条件は申し分ないのですが、結婚となると決められなくて……」
「お付き合いは順調なのに、この人と結婚していいのか分からないんです」
結婚相談所 で日々カウンセリングをしていると、このようなお話を伺うことがあります。
皆様、決して結婚する気持ちがないわけではありません。
むしろ、真剣に結婚を考えているからこそ、簡単には決められないのです。
年齢、職業、年収、学歴、家族構成、住まい、価値観。
結婚相手を選ぶうえで、確認しておきたいことはたくさんあります。
特に、40代、50代、60代と人生経験を重ねてこられた方ほど、ご自身の生活や仕事、家族との関係がすでに確立されています。
だからこそ、結婚という選択には慎重になります。
しかし、26年にわたり、多くの方々の結婚に携わってきた私には、一つ強く感じていることがあります。
それは、結婚を決断する瞬間は、相手の条件に満足したときではなく、相手の人生を自分の人生として考え始めたときに訪れるということです。
■「私が支えます」――その一言に表れた本当の気持ち
先日、ある会員様から、交際中のお相手について印象深いお話を伺いました。
お相手は、社会的にも責任ある立場でお仕事をされ、これまで多くの困難を乗り越えてこられた方です。
周囲から見れば、経済的にも恵まれ、仕事も順調で、何不自由なく暮らしていらっしゃるように見えるかもしれません。
しかし、実際には、お仕事のこと、ご家族のこと、将来への不安など、さまざまな悩みを抱えていらっしゃいました。
どれほど立派な肩書きがあっても、どれほど経済的に豊かであっても、人は時に弱くなるものです。
そんなお相手のお話を聞いているうちに、会員様の口から、自然とこんな言葉が出たそうです。
「私が助けます。私が支えます」
私は、このお話を伺ったとき、とても心を動かされました。
なぜなら、その言葉は、結婚してもらうためのものでも、お相手に気に入られるためのものでもなかったからです。
相手の苦しみを知り、その人が抱えているものを理解したとき、自然に生まれたお気持ちだったのです。
「この人が困っているなら、力になりたい」
「つらいときに、一人にはしたくない」
「これから先、何があっても一緒に考えていきたい」
そこには、単なる好意を超えた、深い思いやりがありました。
もちろん、一方だけが相手を支え続ける関係が理想というわけではありません。
支える側にも、弱くなる日があります。
そのときには、今度は相手が支えてくれる。
結婚とは、どちらか一方が幸せにしてもらうものではなく、二人で幸せをつくっていくものなのです。
■「この人といると楽しい」から「この人と生きていきたい」へ
恋愛の始まりには、ときめきがあります。
会える日が楽しみになる。
相手から連絡が来ると嬉しい。
一緒に食事をしているだけで、時間があっという間に過ぎてしまう。
そんな感情は、何歳になっても素敵なものです。
ただ、結婚生活は、楽しいことばかりではありません。
仕事で失敗する日もあるでしょう。
体調を崩すこともあるでしょう。
親の介護や家族の問題、経済的な事情など、思いがけない出来事に直面することもあります。
華やかなレストランで食事をしているときだけでなく、何も特別なことがない日曜日の午後。
疲れて帰宅した平日の夜。
そんな日常の中でも、自然に一緒にいられるでしょうか。
相手が弱っているとき、面倒だと思うのではなく、少しでも楽にしてあげたいと思えるでしょうか。
そして、自分がつらいとき、無理に強がらず、その人に弱さを見せられるでしょうか。
私は、ここに恋愛と結婚の大きな違いがあると感じています。
「好きだから一緒にいたい」という気持ちが、「この人と人生を共にしたい」という覚悟に変わったとき、結婚は現実のものとして動き始めるのです。
■結婚の覚悟は、二人の未来を具体的に考えたときに表れる
今回のお話で、もう一つ印象的だったことがあります。
それは、交際が深まるにつれ、お二人が将来の暮らしについて具体的に考え始めていらっしゃったことです。
どこで暮らすのか。
それぞれの仕事をどうしていくのか。
日々の生活をどのように送るのか。
そして、お互いの家族とどのような関係を築いていくのか。
特に、お相手にお子様がいらっしゃる場合には、ご本人同士のお気持ちだけで進められないこともあります。
長年築いてきた親子関係があり、それぞれの生活や思いがあります。
だからこそ、急いで結論を出すのではなく、ご家族のお気持ちも尊重しながら、丁寧に歩み寄っていくことが大切です。
結婚は、二人だけの問題ではない場合もあります。
それでも、互いに向き合い、話し合い、少しずつ未来の形を考えていく。
私は、その過程にこそ、本当の意味での結婚への覚悟が表れると思っています。
ただし、一緒に暮らすことを想像できたからといって、それだけで結婚が決まるわけではありません。
大切なのは、二人が同じ方向を向いていること。そして、どちらか一方が我慢するのではなく、お互いに納得して未来を選べることです。
■何年交際したかより、何を話し合えたか
婚活では、交際期間の長さが話題になることがあります。
「まだ数回しか会っていないので、結婚は考えられません」
「半年付き合っていますが、なかなか決断できません」
もちろん、お互いを知るためには時間も必要です。
しかし、長く交際すれば、必ず結婚への確信が生まれるわけではありません。
何年も一緒にいても、将来の話になると避けてしまう関係があります。
一方、比較的短い期間であっても、お互いの人生観や価値観を率直に話し合い、信頼関係を築いていく方々もいらっしゃいます。
大切なのは、何回デートをしたか、何か月交際したかという数字だけではありません。
相手が何を大切にして生きてきたのか。
どんなときに喜びを感じ、どんなことに不安を抱くのか。
意見が違ったときに、感情的にならずに話し合えるのか。
将来の住まいやお金、家族のことを、現実的に考えられるのか。
そして何より、相手の幸せを自分の喜びとして感じられるのか。
そうしたことを、交際の中で一つひとつ確かめていくことが重要なのです。
結婚は、条件の答え合わせではありません。二人で新しい人生をつくっていけるかどうかを、確かめ合う時間なのです。
■一人でも幸せ。でも、二人だからこそ感じられる幸せがある
特に50代、60代から婚活を始められる方の中には、こんなお話をされる方がいらっしゃいます。
「今さら結婚する必要があるのでしょうか」
「一人の生活には、もう慣れています」
「経済的にも困っていませんし、趣味も友人もいます」
私は、そうしたお考えもよく理解できます。
人生経験を重ねてこられた方ほど、ご自身の時間を大切にされ、自由で充実した生活を送っていらっしゃいます。
結婚しなければ幸せになれないわけではありません。
ただ、一人で生活できることと、これからもずっと一人でいたいことは、必ずしも同じではないのです。
たとえば、仕事で嬉しい出来事があった日。
帰宅して、その喜びを真っ先に伝えたい人がいる。
旅行先で美しい景色を見たとき。
「また一緒に来ようね」と言える人がいる。
少し体調が悪い朝。
「今日は無理しないでね」と声をかけてくれる人がいる。
何気ない食卓で、今日あった出来事を話しながら笑い合う。
そうした小さな幸せが積み重なることで、人生は思っている以上に温かく、豊かなものになるのではないでしょうか。
若い頃の結婚が、家庭を築き、子どもを育て、未来を切り開くことに重きを置くものだとすれば、人生の後半の結婚には、もう一つの大切な意味があります。
それは、これまで別々の人生を歩んできた二人が、これからの時間を一緒に味わっていくことです。
無理に相手に合わせる必要もありません。
自分らしさを失う必要もありません。
互いの人生を尊重しながら、安心できる居場所をつくっていく。
そんな結婚があってもよいのです。
■婚活で本当に大切なのは、選ばれることだけではない
婚活をしていると、どうしても「相手からどう評価されるか」が気になってしまいます。
年齢は大丈夫だろうか。
年収は希望に合っているだろうか。
容姿や学歴、婚歴が不利になっていないだろうか。
もちろん、お互いに希望条件がある以上、そうした視点も無視できません。
しかし、婚活を続ける中で、ぜひ忘れないでいただきたいことがあります。
それは、結婚は誰かに選ばれるための活動ではなく、自分自身も、心から大切にしたい人を見つける活動だということです。
相手がどれほど立派な経歴を持っていても、一緒にいると緊張してしまう。
経済的に恵まれていても、自分の気持ちを伝えられない。
条件は理想に近くても、将来の生活を想像すると、どこか不安が残る。
そうした違和感を、無理に押し込める必要はありません。
逆に、最初は理想の条件と少し違っていても、会うたびに安心感が増し、自然と笑顔になれる相手もいます。
何か困ったことがあったとき、真っ先に顔が浮かぶ。
嬉しいことがあったとき、一番に伝えたくなる。
そんな相手こそ、人生を共に歩むパートナーになる可能性があるのではないでしょうか。
■「この人の人生を、一緒に支えていきたいですか?」
最後に、今、婚活をされている皆様へ、一つお伝えしたいことがあります。
結婚相手を探すとき、私たちはつい、相手に何を求めるかを考えてしまいます。
「経済的に安定している人がいい」
「優しい人がいい」
「価値観が合う人がいい」
「自分を大切にしてくれる人がいい」
もちろん、どれも大切な希望です。
しかし、そこにもう一つ、問いを加えてみてください。
「私は、この人の人生を一緒に支えていきたいと思えるだろうか」
そして同時に、
「この人は、私が弱くなったときにも、そばにいてくれるだろうか」
この二つの問いに、少しずつでも温かい答えが見えてきたとき、そのご縁は単なる出会いから、人生を共にする関係へと変わり始めているのかもしれません。
完璧な人など、どこにもいません。
自分自身もまた、完璧ではありません。
だからこそ、足りないところを責め合うのではなく、互いの弱さを受け入れ、支え合いながら生きていく。
それが、結婚の素晴らしさなのだと思います。
■これからの人生を、誰と歩んでいきますか?
M’sブライダルジャパン・インターナショナルでは、26年にわたり、さまざまな人生経験をお持ちの方々のご縁をお手伝いしてまいりました。
経営者、医師、専門職、会社役員など、社会の第一線で活躍されてきた方々。
仕事や子育てに一生懸命取り組み、これからはご自身の幸せも大切にしたいと考える方々。
初婚の方も、再婚の方も、長い時間を一人で歩んでこられた方もいらっしゃいます。
皆様、それぞれ違う人生を歩んでこられました。
だからこそ、私たちは年齢や年収、学歴といった条件だけではなく、その方がこれまでどのように生き、これからどのような人生を望んでいらっしゃるのかを大切にしています。
必要なのは、出会いの数を増やすことだけではありません。
「この人となら、これから先の人生を一緒に歩んでいきたい」
そう思えるご縁を、一つひとつ丁寧に育てていくことです。
今、結婚を迷っていらっしゃる方。
婚活を始めようか悩んでいらっしゃる方。
そして、これまで何度か出会いがあっても、なかなか結婚を決断できなかった方。
どうか、年齢だけを理由に、ご自身の未来を諦めないでください。
これからの人生にも、まだ出会っていない大切な人がいるかもしれません。
一人で生きていく強さを持っている方だからこそ、二人で生きる温かさを、より深く感じられることもあるのです。
「好き」という気持ちは、出会いの始まり。
「この人を支えたい」という気持ちは、愛情が深まった証。
そして、「この人と人生を共にしたい」と二人が思えたとき、結婚という新しい未来が動き始めます。
これからの人生を、誰と、どのように歩んでいきたいのか。
その答えを見つけるために、まずは一度、ご自身のお気持ちをお聞かせください。
丸の内のプライベートサロンにて、お一人おひとりの人生に寄り添いながら、心を込めてお話を伺います。
人生の後半を、人生で一番温かな時間に。
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これからの人生を、もっと豊かに。あなたらしい幸せな結婚を、一緒に見つけてまいりましょう。
