俳優・松重豊さんの言葉が、強く心に残りました。
「夫婦2人でおいしいものを食べ歩くことが唯一の楽しみです」
あれほど第一線で活躍し続けてきた方が、人生の楽しみとして語るのは、とてもシンプルなことでした。
豪華な暮らしでもなければ、特別な成功でもない。
ただ——
「一緒に、美味しいものを食べる」
それだけです。
けれど、これほど本質を突いた言葉はないかもしれません。
■人生の後半に残るもの
婚活の現場にいると、年代によって価値観が大きく変わることを実感します。
20代・30代では、
・年収
・学歴
・外見
・ステータス
こうした“条件”が重視される傾向があります。
もちろん、それ自体は間違いではありません。
ですが、40代後半、50代、60代と人生を重ねていく中で、確実に変化が訪れます。
それは、
「誰と生きるか」という問いの本質が変わることです。
年齢を重ねた方がよくおっしゃる言葉があります。
「もう条件より、一緒にいて楽な人がいい」
この“楽”という言葉の中には、
・気を遣わない安心感
・沈黙が苦にならない関係
・無理をしなくていい心地よさ
がすべて含まれています。
そして、その象徴が「食事」です。
■食事は、人生そのもの
人生は、特別なイベントよりも圧倒的に“日常”でできています。
・朝起きて
・仕事や用事を済ませ
・夜に食事をする
この繰り返しです。
つまり、
「誰と食事をするか」は
「誰と人生を過ごすか」とほぼ同じ意味になります。
一人で食べる食事も自由で気楽です。
好きなものを、好きな時間に、誰にも気を遣わずに食べられる。
これは確かに“自由”です。
しかし一方で、
・今日の出来事を話す相手がいない
・美味しさを共有する相手がいない
・何も言わずに帰る家
そうした時間が積み重なると、静かに孤独が深まっていきます。
■「自由」から「共有」へ
ドラマ『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎のように、一人で食事を楽しむスタイルは、多くの方が共感するものです。
ですが、松重豊さんご本人は、
「夫婦で食べる時間が唯一の楽しみ」
と語っています。
ここに大きな人生の変化があります。
若い頃は、
自由=価値
でした。
しかし人生の後半では、
共有=価値
へと変わっていきます。
・「これ美味しいね」と言い合える
・同じ景色を見て、同じ空気を感じる
・何気ない時間を一緒に過ごす
これが、何よりの豊かさになるのです。
■M’sブライダルが考える“大人の結婚 ”
私たちのもとには、年々こうしたご相談が増えています。
・一人は気楽だけど、やはり寂しい
・でも、妥協した結婚はしたくない
・安心できる関係がほしい
これは決して贅沢な望みではありません。
むしろ、とても自然で健全な願いです。
人生の後半に必要なのは、
「条件の良い相手」ではなく
「一緒に過ごしたくなる相手」です。
例えば、
・沈黙が心地良い
・価値観が似ている
・食の好みが合う
・笑うタイミングが同じ
こうした小さな一致が、長い時間を共にする上で何より大切になります。
■“特別な幸せ”ではなく“続く幸せ”
多くの方が勘違いしているのが、
「結婚=特別な幸せ」
というイメージです。
しかし実際は違います。
結婚とは、
“普通の日が、少し豊かになること”
です。
・仕事帰りに「おかえり」と言われる
・一緒にスーパーへ行く
・テレビを見ながら笑う
・同じ食卓を囲む
こうした日常の積み重ねが、人生を満たしていきます。
■人生の最後に残るもの
人は最後に何を思うのでしょうか。
多くの方がこう言います。
「誰と過ごしたかがすべてだった」
どれだけ成功しても、
どれだけお金があっても、
最後に残るのは、
・一緒に笑った時間
・一緒に食べた記憶
・一緒に過ごした日常
です。
■今日、誰と食べるか
今、このブログを読んでいる方へ。
少しだけ考えてみてください。
今日の夜、誰と食事をしますか?
もし、
・一人で食べることが多い
・誰かと食べたいと思っている
・共有できる相手がほしい
そう感じているなら、
それはとても自然な感情です。
高級レストランでなくてもいい。
記念日でなくてもいい。
特別な日でなくてもいい。
何気ない平日の夜に、
「今日これ美味しいね」
と笑い合える相手がいる。
それが、どれだけ豊かなことか。
「最後は、夫婦で美味しいものを食べ歩く人生でいい」
とてもシンプルですが、
これ以上に贅沢な人生はないのかもしれません。
