これまで多くの方のご縁を見守り、
たくさんの出会いと別れに立ち会ってきました。

その中で、ふと感じる瞬間があります。

「このご縁は、きっと長く続くだろうな」

それは、
条件が揃っている時でも、
年齢が近い時でも、
経歴が立派な時でもありません。

私がいつも注目しているのは、
たった一つの感覚です。

それは「無理をしていない自分でいられるか」

ご縁が続く人に共通しているのは、
一緒にいる時の「自分の状態」です。

・頑張って話そうとしていない
・良く見せようとしていない
・場を盛り上げようとしていない
・相手に合わせすぎていない

つまり、
自然体でいられるかどうか。

この感覚があるご縁は、
派手ではなくても、
静かに、確実に、続いていきます。

逆に、うまくいかないご縁は、
最初は条件が良く見えても、
どこかで必ず「無理」が積み重なっていきます。

「いい人だけど疲れる」は、心からのサイン

ご相談の中で、
とてもよく耳にする言葉があります。

「いい人なんですけど、
会った後に、どっと疲れてしまって…」

この言葉を口にする時、
多くの方は申し訳なさそうに、
あるいは自分を責めるようにお話しされます。

「自分がわがままなのでは」
「贅沢な悩みなのでは」

でも私は、
これはとても大切な感覚だと思っています。

相手が悪いわけではありません。
相性が悪いと決めつける必要もありません。

ただ、その関係の中で、
自分が少し頑張りすぎているだけなのです。

無理は、最初は小さく現れます

無理をしている関係は、
最初から苦しいわけではありません。

・少し気を遣う
・少し疲れる
・でも「悪くはない」と思える

だからこそ、
見過ごしてしまいがちです。

けれど、その「少し」は、
積み重なると確実に心をすり減らします。

50代・60代のご縁 は、
もう自分を削ってまで続ける必要はありません。

人生の後半で選ぶご縁は、
自分を守ってくれる関係であってほしいのです。

続くご縁は、静かで目立ちません

長く続くご縁ほど、
実はとても地味です。

・派手な盛り上がりはない
・ドラマチックな展開はない
・周囲からは分かりにくい

でも、その代わりに、

・会った後、心が穏やか
・次に会うのが自然に楽しみ
・生活のリズムが乱れない
・自分の時間を大切にできる

こうした感覚が、
静かに、でも確実に積み重なっていきます。

それは、
「燃え上がる関係」ではなく、
「長く灯り続ける関係」です。

なぜ私たちは「続くご縁」を見逃してしまうのか

多くの方が、
無意識のうちにこう思っています。

・結婚は特別なもの
・何か決め手が必要
・強い感情がなければならない

そのため、
静かで穏やかなご縁を前にすると、

「これで本当にいいのだろうか」
「もっと合う人がいるのでは」

と、不安になってしまうのです。

でも実は、
その「物足りなさ」こそが、
長く続くご縁の正体であることも多いのです。

心の指圧師として、最後にお伝えしたいこと

結婚や再婚は、
「頑張って掴むもの」ではありません。

誰かに選ばれるために、
自分を作り続けるものでもありません。

それは、
無理をしなくていい相手と、
人生を並んで歩く選択です。

もし今、

・決め手が分からない
・迷いが消えない
・動く気力が湧かない

そう感じているなら、
無理に前へ進まなくて大丈夫です。

答えを出す前に、
少し立ち止まってみてください。

心が整うと、ご縁は自然に動き出します

これまでのコラムでも、
何度もお伝えしてきましたが、
ご縁は「探し続けた人」よりも、
整った人のもとに近づいてきます。

心が落ち着き、
無理をしなくていい自分を取り戻した時、
ご縁は驚くほど静かに、自然に、現れます。

無理をしない自分でいられるか。

それが、
続くご縁の、いちばん確かな目印です。

▶ ご相談について

最近は
「このブログを読み進める中で、
自分が無理をしていたことに気づきました」
というお問い合わせが増えています。

今すぐ結論を出さなくて大丈夫です。
話すことで、気持ちが整理される方も多くいらっしゃいます。

ご縁について、
少し立ち止まって考えたい方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

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