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条件が合っているのに、なぜご縁にならないのか?

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条件が合っているのに、なぜご縁にならないのか?

婚活を長く続けていると、
「条件は悪くないはずなのに、なぜかご縁が続かない」
そんな疑問を抱かれる方が少なくありません。

年齢、学歴、職業、年収、居住地。
プロフィール上では“合格点”に見えるのに、
実際に話が進むと、どこかで止まってしまう。

今日は、25年以上仲人として数多くのご縁を見てきた立場から、
「条件が合っているのに、ご縁にならない本当の理由」について、
少し深くお話ししたいと思います。

条件とは「入口」であって「答え」ではない

婚活における条件は、とても大切です。
条件がなければ、そもそも出会いは成立しません。

ただし、条件はあくまで「入口」であって、
結婚という答えそのものではありません。

多くの方が無意識のうちに、
「条件が合えば、自然とご縁になる」
と思い込んでしまっています。

しかし実際には、
条件が整っているからこそ、
その先にある“見えにくいズレ”が浮き彫りになるのです。

ご縁が止まる3つの本質的な理由

① 将来に対する「柔軟性」の違い

よくあるのが、

  • 子どもを持つ・持たない

  • いつ頃考えるか、考えない可能性も含めてどうか

といった将来像のズレです。

ここで重要なのは、
「同じ答えかどうか」ではありません。

本当に大切なのは、
話し合える余地があるかどうか
相手の状況を理解しようとする姿勢があるかどうかです。

将来について“まだ決めきれない”という状態は、
決して不誠実ではありません。

むしろ、
安易に約束しない誠実さとも言えます。

ただ、その姿勢を
「理解し合えるか」
「受け止め合えるか」
ここでご縁が分かれるのです。

② 価値観の違いは「内容」ではなく「向き合い方」

趣味、生活スタイル、休日の過ごし方。
これらが一致しないとダメだと思っていませんか?

実は、成婚されるご夫婦の多くは、
すべての趣味が一致しているわけではありません。

重要なのは、

  • 一緒にやらないとダメなのか

  • それぞれ楽しめれば良いのか

という「向き合い方」です。

「趣味が違う」こと自体よりも、
違いをどう扱うかが、ご縁を左右します。

③ 期待値のズレは、最初ほど致命的

条件が良いほど、
無意識に期待値が上がります。

  • きっとこうしてくれるだろう

  • こういう生活になるはず

  • これくらいは自然に合うだろう

しかし、この“無言の期待”こそが、
ご縁を壊す一番の原因です。

話し合えば調整できたことが、
話されないまま失望に変わってしまう。

だからこそ、
最初の段階での確認と翻訳が重要なのです。

仲人が間に入る意味

仲人の役割は、
条件を並べることではありません。

  • 言葉にならない不安を言語化する

  • 直接は聞きづらいことを、丁寧に確認する

  • 期待値を現実に合わせる

この「見えない調整」こそが、
ご縁を“続くご縁”に変えます。

条件が合っているのに進まない時、
それは失敗ではありません。

「調整が必要な段階に来ている」というサインなのです。

本当のご縁とは

結婚とは、
条件の一致ではなく、
理解の一致です。

違いがあっても、
話し合える。
尊重できる。
歩み寄れる。

その感覚が持てた時、
条件以上の安心感が生まれます。

もし今、
「条件は合うのに進まない」
と感じているなら、

それはご縁がないのではなく、
本質を見る段階に進んだ証拠かもしれません。

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