コロナ以降の婚活スタイルの変化

投稿日：2025/08/23

コロナ禍以降、私たちの生活様式は大きく変化しました。特に「出会い」の場においては、その変化が顕著です。結婚相談所においても、対面での面談やお見合いの機会が減り、オンラインを通じたカウンセリングやお見合いが一気に広まりました。パソコンやスマートフォンの画面越しに会話できる便利さ、移動の手間や費用を削減できる効率性は、多くの人にとって魅力的に映ります。

しかし、果たしてオンライン中心の婚活だけで人生の伴侶を見つけられるのでしょうか？その点には大きな疑問が残ります。

オンライン相談所の現実

オンラインカウンセリングの普及により、多くの結婚相談所が「在宅運営」という形をとるようになりました。オフィスを構えず、自宅で運営できるため、コストは確かに抑えられます。しかしながら「オフィスがない分、入会金や月会費が安いか」というと、必ずしもそうではありません。現実には、物価高の影響もあり、月会費は安くても15,000円以上がほとんど。初期費用を抑えているように見せても、ランニングコストが決して安価ではないのです。

さらに、お見合いもオンラインであれば交通費やホテルラウンジでのお茶代は不要。いわば“コスパ最強”と感じられるかもしれません。しかし、その便利さが果たして真剣な結婚相手探しにつながるのか――ここに大きな疑問が生じます。

オンライン婚活の落とし穴

オンラインのお見合いは、確かに気軽に参加できます。画面の上半身だけスーツを着て、下半身はラフな格好のままでも成り立つ世界。ですが、それは「真剣な結婚相手を探す場」としてふさわしいのでしょうか。利便性が高い一方で、結婚への覚悟や真剣度が希薄になりやすいのが実態です。

婚活の本質は「人と人が実際に出会い、心を通わせること」にあります。オンラインでは伝わりきらない温度感や雰囲気、ちょっとした仕草や目線――これらは人生のパートナーを見極めるうえで欠かせない要素です。

仲人型結婚相談所の価値

弊社が設立された25年前は、昔ながらの仲人方式が主流でした。会員様にはサロンまで足を運んでいただき、ご希望条件を丁寧に伺いながらお写真付きのプロフィールファイルをご覧いただく。そしてお見合いの際には担当者が同席し、会話がスムーズに進むようお引き合わせをする。これが当たり前の光景でした。

対面だからこそ伝わる誠実さ、相手の人柄、そして空気感。オンラインでは得られない「出会いの深さ」がそこにはあったのです。

M’sブライダルジャパンインターナショナルの姿勢

私たちM’sブライダルジャパンインターナショナルでは、今も原則として「対面でのご相談」「対面でのお見合い」を大切にしています。ホテルラウンジなど落ち着いた空間でのご相談やお見合いは、互いの誠実さを確認し合う大切な場です。お見合い時のお茶代は男性にご負担いただきますが、これもまた相手を敬う気持ちの表れです。

便利さだけを追求するオンライン婚活とは異なり、対面にこだわるからこそ会員様の真剣度が高まり、実際にご成婚につながる確率も格段に高くなるのです。

結婚相談所ブームと参入者の現実

近年、結婚相談所ビジネスが注目され、多くの方が新規参入しています。大手企業に勤めていたサラリーマンやOLが「定年がなく長く続けられる仕事」として結婚相談所を立ち上げるケースも少なくありません。その結果、東京だけでも数千社もの相談所が乱立する状況となりました。

しかし、その大半は在宅でオンライン中心。初期費用を抑えつつ利益を確保しようとするスタイルのため、競争は激化し、思うように収益が上がらない相談所が増えているのが現状です。

本当にコスパの良い婚活とは？

「コスパが良い」とは、単に費用が安いことを意味するのではありません。むしろ、短期間で信頼できるパートナーに出会えることこそ、最大のコストパフォーマンスだと言えるでしょう。そのためには、サポートの厚みと質が欠かせません。安さだけに引かれて成果が出ない婚活を長引かせてしまうのは、結果的にもっとも“コスパが悪い”選択なのです。