お盆休みも、残すところあと1日 ― 「今いる人を大切に、これから出会う人を見つけるために」

投稿日：2025/08/15

2025年のお盆休みも、いよいよ明日で終わりです。お盆は、ご先祖様の霊を供養し、日ごろの感謝を伝える大切な期間。みなさんはお墓参りに行かれましたか？

私は両親がすでに他界しているため、毎年お盆になると祖父母や両親のお墓を訪れ、静かに手を合わせます。手を合わせながら、あの頃の笑顔や、何気ない日常のやりとりを思い出します。

祖父母や両親が健在な方を見ると、正直なところ羨ましい気持ちになります。年齢を重ねると、親しい身内が一人、また一人といなくなっていきます。「ちょっと相談に乗ってほしいな」「少し愚痴を聞いてほしいな」そう思っても、もう叶わない…。お盆のこの時期は、特にその思いが強くなります。

お盆は、仏教と日本古来の祖霊信仰が融合した行事です。一般的には8月13日から16日に行われ、先祖の霊を家に迎え入れ、送り出すという流れになります。

地域によっては7月に行うところもあり、沖縄では「旧盆」として旧暦の7月13日〜15日に行われます。こうした風習は、家族の歴史を再確認し、日々の生活を見直すきっかけにもなります。

家族は、人生で最も長く寄り添ってくれる存在です。小さな頃は守ってくれる存在、成長すれば支え合う存在となります。しかし、その大切さは、失って初めて実感することが多いのも事実です。

私自身、両親を失ったとき、空虚感と同時に「これから先、困ったときに誰に相談すればいいのだろう」という不安が襲いました。友人や知人はいても、家族のように無条件で寄り添ってくれる存在はなかなかいません。

だからこそ、今まだ健在な家族がいる方には、「当たり前の時間を大事にしてほしい」と強く思います。

近年の研究では、孤独は喫煙や肥満以上に健康に悪影響を与えるとされています。例えば、イギリスの保健当局は、「孤独は1日15本の喫煙に匹敵する健康リスク」と発表しました。

心理面では、孤独はうつ病や不安障害のリスクを高めます。身体面では、免疫力の低下、心血管疾患、認知症の発症リスク増加にもつながることがわかっています。

特に日本では、独居高齢者の増加が社会問題となっており、「将来の孤独死」を不安に感じる方が年々増えています。

20代や30代のうちは、一人での生活を楽しむ人も多いでしょう。しかし、40代、50代になると、同世代の多くが家庭を持ち、ライフスタイルに差が出てきます。

休日に出かける相手がいない、体調を崩したときに助けてくれる人がいない、そういった現実が重くのしかかります。そして、親がいなくなった後の「完全な一人きりの生活」が、予想以上に精神的な負担となることがあります。

「寂しさを解消するために結婚するべき」という話ではありません。ただ、人間は本来、誰かとつながって生きる生き物です。喜びも悲しみも、誰かと分かち合えるからこそ、人生は豊かになります。

婚活は、そのつながりを作るための手段のひとつです。そして、年齢が上がるほど、出会いのチャンスは減少します。「いずれやろう」と思っているうちに、時間だけが過ぎてしまうのです。

50代女性（再婚） 離婚後20年近く一人で生活していましたが、60歳を前に「このままでは将来が不安」と入会。半年後、同じく一人暮らし歴の長い男性と出会い、意気投合。今ではお互いの趣味を共有しながら穏やかな日々を送っています。
40代男性（初婚） 仕事中心の生活で出会いがなく、気づけば40代後半。入会から3か月で年下女性と交際開始し、1年後に結婚。「もっと早く始めればよかった」と笑って話していました。