バブル時代の出逢いと現在の出逢いの決定的な違いは・・・
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目次
バブル時代の出逢いの特徴
1980年代後半、日本はバブル経済と呼ばれる好景気に沸き、企業や個人の経済活動は活発でした。この時代の出逢いには、以下のような特徴がありました。
1. 職場恋愛・お見合いが主流
当時は男女の役割がまだ固定的で、男性は「企業戦士」、女性は「寿退社」が一般的とされていました。そのため、職場での出逢いが非常に多く、社内恋愛から結婚に至るケースが多々ありました。
また、仲人を通したお見合いも根強く残っており、親や親戚、上司などが縁を取り持つのが一般的でした。結婚相談所も存在していましたが、今のようにオープンな利用ではなく、「最後の手段」と捉えられることも多かったのです。
2. リアルな交流の場が中心
合コン、ディスコ、スキー場など、リアルな場所での出会いが中心でした。バブル時代特有の「ワンレン・ボディコン・ジュリアナ東京」といったキーワードにも象徴されるように、男女の出逢いの場は華やかで社交的でした。
3. 恋愛=結婚
当時は、「結婚=人生のゴール」という価値観が強く、20代半ばでの結婚が一般的でした。恋愛を経て結婚するのが理想であり、交際=結婚前提という意識が高かったのも特徴です。
現在の出逢いの特徴(2020年代)
時代は変わり、現在では出逢いの形も大きく様変わりしました。社会構造や価値観の変化、テクノロジーの進化が背景にあります。
1. 出逢いの場が多様化
現代では、職場恋愛やお見合いは減少傾向にあります。代わって台頭しているのが、マッチングアプリやSNSを通じた出逢いです。Tinder、Pairs、Omiaiなど、スマホ一つで出逢える手軽さから、特に20〜30代に人気です。
また、結婚相談所の利用者も増えており、**「結婚したい人が効率よく出逢える場」**として再評価されています。特に30代以降の男女には、結婚相談所の信頼性や成婚率の高さが魅力となっています。
2. 恋愛と結婚は別
現在の若者は、「結婚はしたいけど急ぎたくない」「恋愛は楽しみたい」という考えが一般的です。恋愛と結婚を分けて考える傾向が強く、結婚適齢期も30代前後にシフトしています。
さらに、経済的不安やキャリア志向、個人主義の影響で、**「結婚しない選択」**も増えています。事実婚やパートナーシップ制度など、多様な関係性が認められるようになりつつあります。
3. 「条件で選ぶ」から「価値観で選ぶ」へ
バブル期には、年収や学歴、家柄といった「条件」で相手を選ぶ傾向が強く、結婚はある意味「社会的なゴール」でもありました。しかし、現代では「一緒にいて楽しい」「価値観が合う」といった内面的なマッチングが重視されます。
結婚相談所でも、条件検索よりも、性格診断や価値観マッチング機能などを活用する例が増えており、本質的な相性が問われる時代となっています。
結婚相談所としての役割と視点
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オンライン対応の強化:Zoomお見合いやLINEでのフォローアップなど、非対面型の支援体制を整える。
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価値観マッチング重視のマッチングロジック導入:プロフィール情報だけでなく、性格やライフスタイルに合った相手紹介を行う。
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若年層向けブランディング:結婚相談所=「堅い」というイメージを払拭し、自然な出逢いの一つとして訴求。
結論として・・・
バブル時代は、企業や家族が大きな影響力を持つ「制度的な結婚」が主流でしたが、現代では、個人の選択と自由を尊重する「自立した結婚」が主流となっています。
その分、出逢いの機会が見えにくくなっているのも事実であり、結婚相談所の役割はますます重要になっています。人と人とのつながりをサポートする「信頼できる場所」としての存在感を、今後さらに高めていくことが鍵です。