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赤羽の隠れ家寿司店「すし処みや古」で祝う、彼女との初めての誕生日ディナー

2025.06.29

いけのば結婚相談所

付き合って初めて迎える、彼女の誕生日。どんな場所で、どんな時間を過ごせば、心に残る一日になるだろう――そんなことを考えて選んだのが、赤羽の「すし処みや古」。落ち着いた雰囲気と、丁寧な仕事が光る寿司が評判の店だ。華やかではないけれど、心が満たされる。そんな夜を過ごしてきた。

赤羽の路地裏、控えめな佇まいに惹かれて

赤羽駅から歩いて5分ほど。

にぎやかな大通りを抜け、少し静かな裏道に入ると、「すし処みや古」はひっそりと暖簾を掲げていた。

派手な看板もなければ、客を呼び込むような装飾もない。それでも、通り過ぎたくない何かがある。木の引き戸と手書きの看板。

外からは店内の様子がほとんど見えないのに、妙に落ち着いた雰囲気が漂っている。まるで「今日はちゃんと、大人の時間を過ごしに来たんだな」と背筋が伸びるような、そんな静かな風格を感じる店構えだった。

静けさが支配する、大人のための小空間

扉を開けた瞬間、外の喧騒がすっと消えた。

照明はやや控えめで、木の温もりと清潔感が共存する空間。カウンターがメインの造りで、職人の手元がよく見える距離感が心地いい。

客同士の距離も絶妙で、会話が邪魔にならず、それでいて程よい緊張感もある。余計な音楽や装飾は一切なく、あるのは握りの音と湯気の立つ器、そして料理を待つ静けさだけ。記念日にふさわしい、落ち着きと上質さがそこにあった。

一貫ごとに訪れる、静かな感動と余韻

料理はお任せコース。まずは創作料理が出て来る

品数も多くて、これだけでも十分なボリューム。

そして握り。

最初に出されたのは、透き通るような白身。口に入れると、すっとほどける。シャリは小ぶりで温度も絶妙。素材の旨さを邪魔せず、引き立てるバランスに、早くも背筋が伸びる。

中トロ、アジ、車海老……どれも派手さではなく、丁寧な仕事が際立つ。途中で供される小鉢や焼き物も、脇役に徹しながら存在感を放っていた。

酒は迷わず日本酒。大将に相談して、料理に合わせて数種をグラスでいただいた。キリッと辛口の純米、丸みのある吟醸、ほんのり酸味を感じる一本――それぞれの握りにぴたりと寄り添う。グラスを口に運ぶたび、隣の彼女の表情が少しずつほころんでいくのが嬉しかった。

赤羽というと賑やかなイメージが先行しますが、「すし処みや古」はその喧騒から少し離れた、静けさの中に佇む大人の隠れ家でした。店構えも店内の空気感も、そして一貫一貫の寿司も、どれもが控えめでありながら確かな美しさと真心が感じられ、記念日という特別な夜にふさわしい時間を過ごすことができました。

彼女の誕生日をこんなふうに穏やかに祝えたこと、そしてふたりの距離が少し近づいたような気がすること。そのすべてが嬉しく、帰り道は自然と笑顔がこぼれました。これからも大切な節目には、こんな場所で丁寧に時間を重ねていきたいと思わせてくれる、そんな素敵なお店です。

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