中野の街はどこか気取らず、肩の力が抜ける雰囲気がいい。
そんな街で、ちょっと気になる店を見つけた。店名は「ツイテル」。
名前からして何だか縁起が良くて、ふらっと引き寄せられるように入ってしまった。
今回はそんな“ツイテル”で過ごした、ちょい飲みデートの夜を綴ってみたい。
派手じゃないけど、なんだか心があったまる、そんな時間だった。
中野の街はどこか気取らず、肩の力が抜ける雰囲気がいい。
そんな街で、ちょっと気になる店を見つけた。店名は「ツイテル」。
名前からして何だか縁起が良くて、ふらっと引き寄せられるように入ってしまった。
今回はそんな“ツイテル”で過ごした、ちょい飲みデートの夜を綴ってみたい。
派手じゃないけど、なんだか心があったまる、そんな時間を!
中野駅チカの隠れ家感。『ツイテル』の立地と外観に惹かれて
中野駅の北口を出て、賑わうサンモール商店街を少し外れた路地に入る。
喧騒から少し距離を置いたその場所に、「ツイテル」はぽつんと現れる。

派手な看板はなく、むしろ控えめな佇まい。でも、よく見ると味がある。
その一角だけ、時間の流れが緩やかになっているような不思議な空気感が漂っている。
初めてでも、なぜか「ただいま」と言いたくなるような、そんな外観だ。
スタイリッシュでぬくもりも感じる店内
扉を開けると、こぢんまりとした空間に木の温もりが広がる。
カウンター席がメインで、数席のテーブル席も奥に控えている。
壁には手書きのメニュー、天井からぶら下が間接照明が、なんとも言えない心地よさを演出する。

客層は常連らしき人が多く、静かに一人で飲む人もいれば、隣の人と自然に会話が始まるような空気感。
派手さはないが、だからこそ落ち着いて話せる。

大人のちょい飲みにちょうどいい、そんな空間がここにはある。
欠かせないのは肉料理
特に推したい肉料理が、この二品。
まずは「イチボステーキ」。
赤身の旨みがしっかりと感じられる希少部位で、絶妙なミディアムレアに焼き上げられている。
余分な脂はなく、噛むほどに肉本来の味が広がる。添えられた岩塩とわさびで食べると、肉の甘みがぐっと引き立つ。

そしてもう一品が「牛たたき」。
表面をサッと炙っただけのレアな牛肉に、香味野菜とポン酢が絶妙に絡む。
さっぱりとしていながらもしっかり濃厚。
最初の一杯目でも、しっとり飲み進めてきた頃にも、どちらのタイミングでもぴったりハマる一皿だ。

赤身好き、酒好きには文句なしのラインナップ。ぜひこの2品、セットで楽しんでみてほしい。
料理に寄り添う一杯。“ツイテル”の酒は静かに沁みる
「ツイテル」の酒は、派手さよりも“相性”を大事にしている印象。
クラフトビールや地酒が並ぶようなトレンド感ではなく、料理に自然と馴染む定番の顔ぶれが揃う。
まずは生ビールで口を潤し、肉料理には角ハイボール。スッキリとした飲み口が脂の旨みを引き立ててくれる。

そして、何よりうれしいのがワインのセレクト。
銘柄こそ多くないが、どれも食中酒として優秀。
この日はキレの良い辛口を選んだが、出汁巻きや牛たたきと合わせると、味わいが一段と深まる。
「ツイテル」は、酒と料理が静かに寄り添う店。
酔うためじゃなく、味わうために飲む——そんな夜にぴったりの一軒だ。
中野の路地裏にひっそり佇む「ツイテル」は、派手さはないものの、居心地の良さと料理の丁寧さが光る一軒でした。
温もりある店内で楽しむ赤身肉やおばんざい、そして料理に寄り添うお酒の数々。どれもが自然体で、ふたりの会話を邪魔せず、むしろそっと後押ししてくれるような存在です。

ちょっと早めの時間に待ち合わせて、まずは軽く一杯。そんな肩ひじ張らない“ちょい飲みデート”にぴったりのお店です。
中野でふらっと入った「ツイテル」が、ふたりにとっての“ツイテル夜”になりますように。