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運命が扉を叩いた時、ベートーヴェンの愛が始まった

2024.03.05

ショパン・マリアージュ

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 ジャジャジャジャーン、と文字に書いただけで、誰もがメロディを思い浮かべることの出来る曲ーーそれがベートーヴェンの交響曲「運命」の冒頭だ。

 「重厚長大」という言葉があるが、まさにそのイメージ。「これがクラシックだ、参ったか」と威張っているかのようでもある。思わずひれ伏すか、あるいはのけぞるか。ここがまさに「運命」の分かれ道だ。ジャジャジャジャーンに拒絶反応を起こした人は、クラシックとは縁のない人生を送ることになる。

 しかし、そんな人でも頭の部分だけはどこかで耳にしている筈だ。つまり、このジャジャジャジャーンが「運命」という曲であることは、一応、日本人のあいだで常識として、共通認識が持たれている。ところが、この曲を「運命」と認識しているのは、実は日本人だけだ。ベートーヴェンの故国ドイツでも、他の欧米諸国でも、この曲を「運命」と呼ぶことはほとんどない。そもそも、ベートーヴェン自身が、そう名付けていない。

 日本で「運命」と呼ばれるようになったのは、この曲の冒頭のジャジャジャジャーンについて、ベートーヴェンが弟子に「このように、運命は扉を叩く」と説明したエピソードが元になっている。ベートーヴェンが言ったのはこれだけだ。しかも、このエピソードそのものも本当かどうかの確証はない。だが、ともかく日本では、明治の終わりか大正の終わりか大正の初めに「運命」と命名されて以来、ずっと「運命」なのだ。これは正式な曲名ではなく、ニックネームだ。

<運命が扉を叩いた時、新たな時代が始まった>

 「運命」は色々な意味で、「中心」に位置している。まず、ベートーヴェンは交響曲を9つ作曲したのだが、これは真ん中の5番目の作品。完成したのは1808年で、ベートーヴェン、37歳の時。亡くなったのは58歳なので、この「運命」はベートーヴェンの音楽家人生のちょうど折り返し点の作品となる。

 さらに、ベートーヴェンその人が、クラシック音楽史の中央に位置する。西洋音楽の起源を何年にするかは色々な説があるが、いまから400年ほど前の1600年前後と考えておけばいい。それから、ちょうど200年ほどたった時代が、ベートーヴェンの時代。

 ベートーヴェンは1770年、ドイツのボンに生まれた。祖父は宮廷に仕えた楽長、父は宮廷歌手という家に生まれた。つまり生まれながらの音楽家で、7歳でピアノのコンサートを開く神童だった。成人してからウィーンに向かい、最初はハイドンに師事したが、その師に物足りなさを感じていた。完全に師を超えていたのだ。

 この時代は、アメリカ独立、フランス革命という世界史上最大の動乱期で、近代の幕開けとなったころだ。そして、音楽に於いてもベートーヴェンによって「革命」が起きる。

 どのような革命か。ベートーヴェン以前(例えば、ハイドンやモーツァルト)の音楽になくて、ベートーヴェンの音楽にあるもの、それは「思想」だった。

 それまでの音楽は、教会や王侯貴族、あるいは歌劇場からの「依頼で作曲された」ものがほとんどだった。「モーツァルトを聴くと消化にいい」と言われが、それもそのはず、もともと貴族たちの晩餐会のBGMとして作られたものが多いのだ。モーツァルトにどこまで医学的知識があったかは知らないが、食事の邪魔にならない、ゆったりした心地良い音楽が作られ、演奏されていた。

 ところが、例えばベートーヴェンの「運命」は、BGMにはならない。ピアノ・ソナタ「熱情」や「悲愴」もだ。聴き始めたら、食事どころではなくなる。ベートーヴェンは、いったい「何のため」にこんな曲を作ったのだろうか。

 ベートーヴェン以前のモーツァルトもハイドンもバッハも、基本的には「音楽的才能」を教会や宮廷や貴族に認められ、その技術を「切り売り」していただけに過ぎない。芸術家として経済的に自立していなかった。さらには、音楽で自分の感情や思想を表現する、という発想そのものがなかった。

 フランス革命以後、市民階級が登場し、教会や貴族の邸宅ではなく街のコンサートホールで音楽が聴かれるようになる。ベートーヴェンはその時代に、まさにパイオニアとして登場した。

 その新時代の幕開けを告げたのが、「運命」だった。ジャジャジャジャーンと鳴り響いた時、新しい時代が始まったのだ。誰かからの依頼で作ったのではなく、作曲家が自らの内的な感情や思想を表現し、「おれはこんなことを考えている、みんなどう思う?」と世の中に問いかけるための曲が誕生したのだ。

 教会音楽、宮廷音楽、あるいはオペラという劇場音楽しかなかった時代に、ベートーヴェンは、「音楽」を音楽として鑑賞するための「作品」を生み出した。

<これが「運命」定番解釈>

 では、その革命的な曲、交響曲第5番とはどんな曲なのか。この曲が「運命」というタイトルであるという前提で解釈してみる。

 第1楽章は、ジャジャジャジャーンで始まり、以後も、それが何度も繰り返され、怒涛のごとく音楽が駆け抜けていく。ジェットコースターに乗っているような感覚になる。

 その次の第2楽章はゆっくりとした曲になる。第1楽章での運命との闘いが、あまりに凄まじかったので、ちょっと1休み、という感じだ。恋人、あるいは家族との憩いのときかもしれない。しかし、過酷な運命は男に長い休暇を与えてはくれない。第3楽章で、いよいよ決戦の時が近づくことを予感させる。

 コンサートでは一つの楽章が終わるごとに、指揮者もオーケストラも一服し、観客も安心して咳をしたりする訳だが、「運命」は第3楽章から第4楽章にかけては休みなしに続く。これはこれで技術的に、当時としては画期的なものだった。

 第3楽章が進んでいくと、やがて嵐の前の静けさのように、だんだんと静かになっていく。そしてかなり緊張した雰囲気になり、もうこれが限界だ、という感じになって、突然、大爆発する。第4楽章の始まりである。この瞬間、闘いが勝利に終わったことが分かる。あとはもう、「勝ったぞ」「勝ったぞ」という凱歌だ。そして、どう勝ったかを説明するために、第3楽章の終わりの方から繰り返され、またも大爆発する。

 「運命をテーマにした交響曲」として作曲されたのではないという事実を知った上でも、「運命との闘い」を描いた曲としか聴こえない。

 この曲を運命として聴いているのは日本人だけなのだが、もしかしたら、これはものすごく幸福なことだ。このタイトルのおかげで、日本人はドイツ人以上にこの曲を理解出来る。こうなった背景には、クラシック音楽が明治時代に日本に輸入された時の事情がある。

 もともと、交響曲というジャンルは、具体的な「こと」や「もの」を表現するための音楽ではない。だが、クラシック音楽に慣れていない明治時代の日本人は、具体的な「こと」や「もの」を表現しているものだと考えなければ、聞いても感動出来なかった。

 本来、音楽は感情で聴くものなのだが、クラシック音楽というものは日本の伝統にないものだった。これを聴いて感動する感情そのものを日本人は持ち合わせていなかった。理解するには、心ではなく、頭から入る必要があった。つまり、知識と理屈を知らなければ感動も出来なかった。同じように、今の日本人の多くは日本の伝統音楽である雅楽の知識がないので、聴いても感動できなくなっている。

 そこで、これは「運命が扉を叩き、そこから様々な苦悩と葛藤が生まれ、展開し、最後は勝利で終わる曲である」と説明され、このことはベートーヴェン自身の悲劇的な運命(耳が聞こえなくなり、苦悩し、それを乗り越えた)とも重なるという知識を得て、初めて「感動」が生まれるようになった。

 名曲中の名曲だけあって、CDの種類はとんでもない数があるが、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニーのものを聴けば良い。推進力があり、破綻がない。といって無味乾燥でもなく、メリハリがあって、盛り上がる。

 重厚長大で大げさな演奏が好きな方には、フルトヴェングラーがいいかもしれない。カラヤンの前の世代の指揮者で未だに熱狂的マニアがいる。思い入れたっぷりの演奏についていけない人は、フルトヴェングラーとは縁がないと思っていい。その逆に、フルトヴェングラーのドロドロの世界にハマってしまった人は、他の指揮者の演奏は物足りないと思うだろう。

 一方で、作曲家の性格とか人格とか生涯のエピソードや時代背景といった情報は夾雑物として無視して、楽譜にある音符をそのまま再現すべし、という風潮もある。この考えに基づいた、思い入れのないスッキリとした演奏もあり、これはこれで新鮮ではあるのだけれど、ちょっと物足りないかもしれない

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